防水長寿命化計画

屋上の防水工事は、躯体や建物内部への漏水を防ぎ、建物の劣化を抑えるために重要なものです。
長寿命化を目的とした防水改修は、全面的な実施が有効です。
これは部分的に防水改修を行っても、ほかの箇所で防水層が切れて雨漏りが起きる可能性が有るためです。さらに、全面改修後のメンテナンス(トップコート塗替等)をする事により防水の長寿命化につながります。

大まかな流れ

長寿命化改修において防水改修を行う際には、全面的に実施することが有効です。これは部分的に防水改修を行っても、他の箇所で防水層が切れて雨漏りが起きる可能性があるためです。
具体的な計画に当っては、以下の①~③について決定します。


  • ①保護層の敷設の有無(露出防水/保護防水)
  • ②改修工法(撤去工法/かぶせ工法)
  • ③使用する材料

①保護層の敷設(露出防水/保護防水)の決定

露出防水は防水層がむき出しの状態であり安価ですが、改修のサイクルが短くなります。非歩行エリアで多く採用されています。一方、保護防水はコンクリート等の保護層でおおって仕上げるため耐久性に優れ、歩行も可能です。

②改修工法(撤去工法とかぶせ工法)の決定

改修方法には大きく「撤去工法」と「かぶせ工法」があります。

(1)撤去工法
既存防水層を撤去し、新築時の下地に新規防水層を施工する工法で、様々な工法を選択することが可能というメリットがありますが、下地処理や廃材処分等に係る費用が発生します。

(2)かぶせ工法
既存の防水層の傷んだ部分のみを撤去し、部分的な下地調整をしてから新規防水層を設ける方法です。工期も短く安価ですが、既存の防水材料との相性を考慮する必要があり、既存の下地の劣化が著しい場合は施工できないこともあります。

③使用する材料の決定

材料により「塗膜防水」「シート防水」「アスファルト防水」があります。

長寿命化計画

防水層の物理的耐用年数は、さまざまな条件で異なってきますが、一般的およそ10年~15年といわれております。10年~15年のたびに 防水改修工事を行っていたらコスト的にも非常に厳しいと思われます。そこで、長寿命化計画として、まず改修後の適切なメンテナンスが大変重要になってます。


  • 1.定期的な点検
  • 2.劣化部補修 及び トップコートの塗替え (有償)

特に、改修後から5年以内に劣化部補修 及びトップコート塗替を施工致しますと、防水層の劣化を遅らせて耐用年数が長くなります。耐用年数が一般的に 5年から10年長くなりますので、約20年は耐用する事になりコスト的にも安価になります。

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